アイデアのつくり方

公表していいのかどうかわからないのでまだ伏せておくけど、とある企画でkitayaに制作のご相談があり、別に呼ばれてなかったんだけど、冷やかし半分で打ち合わせに顔を出した。

まあだいたいのひとが「予算ないんですよねえ」というけど、それはもう普通のことなので、予算がない中でなにを「しないのか」を判断するのがたぶん腕の見せどころになる。今回ご相談いただいている企画も例に漏れず予算が潤沢にあるわけではないので、いまアイデアを出して、いかにしてやりたいことを実現するか考えているところ。

アイデアを出すときには、条件を極端にしてしまうと結構思いつきやすい。たとえば、チラシをつくるにしてもデザイン費と印刷費合わせて10,000円しか予算がない、というとき、「いかにして1万円に抑えるか」よりも、「1円も使わないでチラシをつくるには?」みたいにすると、おもしろいアイデアが出やすい。ちなみに1円も使わないでチラシつくるならどうするかなあ……。よその劇団がつくったチラシの上からマジックで書くかなあ……。怒られるけど、評判にはなるよな。まあいい評判じゃないだろうけど。厳密に言うとこれもマジック代がかかってるから、1円も使ってないってわけじゃないけど。

だんだん考えてるうちに、「そもそも、チラシじゃなきゃだめなの?」みたいになってくる。庭はいっつもここからスタートする。毎回「チラシ要る?」「ほんとにチラシっていうフォーマットが効果的なの?」みたいなことを言ってる気がする。結局つくるんだけど。思い切って「じゃあチラシつくりません!」となったら、この時点でもうチラシ代の1万が浮くことになる。とりあえず以下、適当に考えてみた宣伝案。

【チラシをつくらないで宣伝する方法】
・知人にメールする
・サイト持ってるんだったら、そこにいろいろ書く
・街で大きい声で宣伝する
・宣伝用のイベントをする
・タダで告知できるテレビとかに出まくる

適当に考えたけどこのくらいはパッと出る。このなかからいくつか組み合わせてみる。

【組み合わせた宣伝方法】
・街でサイトのURLを大きな声で言う
・タダで告知できるテレビに出るのをイベントにする
・それをサイト(ブログ)で逐次アップする

適当だけど、まあこんなことができそう。

たとえば今日感テレビみたいなやつに出演できることになったとして、その日の朝から実際にテレビに出るまで、出たあととか、その日一日をイベントに仕立て上げてしまう。事前にちゃんと筋はつくっておいて、この日テレビに出ること自体が作品になんらかの形で絡んでいる、みたいな工夫をしておく。もうこれだけで差別化された宣伝になる。ここまでくると、チラシがないのもちょっとしたミステリアスな雰囲気が醸し出されて、計算っぽく見える。

お金がないんだったらまず知恵を出して、次に手間(時間)を捻出する。お金じゃないリソースを、使える順に使う。お金も手間もかける余裕がないっていうひともいて、なんかの魔法みたいにパッとお金の問題も時間の問題も解決できるような方法を、がんばって考えようとすることがあるけど、そういうのが思いつくのって、そのことについてずっと考え続けてるひとしか無理。

アイデアのつくり方って、きちんとした方法論が確立されていて、実はジェームス・ヤングというひとが1940年くらいに1冊の本にまとめてるんだけど、この本がめちゃくちゃ薄くてすぐ読める。すごい。薄いから安いし。たぶん世のクリエイティブな仕事をしているひとは必ず読んでるといっても過言ではないと思う、そのくらい有名な本なので、ここを読まれている方も知ってるよっていう方がいらっしゃるでしょうけど、Amazonのリンクを張っておきます。なぜなら、Google AdSenseをあきらめた代わりに、Amazonのアフィリエイトで稼ごうと思っているからです。