「画狂老人@北斎」の制作をやってました

「画狂老人@北斎」

北九州芸術劇場×北九州市立美術館分館vol.3「画狂老人@北斎」の制作をやってました。

今回で3回目となるこの劇場×美術館のコラボ企画。ありがたいことに3回目も制作でお声かけいただけました。そろそろ外れるの覚悟してたんだけど。年末くらいから少しずつ話が動き始め、契約的には年明けからの予定だったのだけどそうともいかないこともいくつかあったのでちょこちょこと雑務をこなし、気がつけばあっという間に企画が終わってました。

しかしキツかった。去年もキツかったけど今年はもっとキツかった気がする。稽古自体は順調に進んでたんだけど、小屋入り期間がとても長いのがしんどかった……。小屋入りして7日目にようやく初日を迎えるなんて。しかも初日迎えたはいいけどそこから怒涛の4日間8ステージ。結構みんなゾンビみたいな顔になってた。

おかげさまで前売は初日のちょっと前に完売、当日券もちょこちょこ出て、キャパ480席に対して460名のお客様を迎えることができたのでした。95%。今回成長したなあーと思ったのは、1年目は予測できないことが多々あったので、ゲネ〜初日明けるまでごはん食べられなかったんだけど、今年はもう頭がきちんと働いてない状態でも回せたこと。これはひとえに過去2年間の自分が貯金をしていてくれたからという一言に尽きる。なんの問題もなく8ステージ回すことができましたとさ。

あと、昨年に引き続きポストカードを作ったんだけど、そのフォーマットもむかしの自分が作ってくれてたのでかなり楽だった。去年の自分にマジ感謝。予想というか目標では1ステ40枚×8ステージで320枚くらいは売れてほしいなあと思って紙を用意したんだけど、結果予想を大きく上回る売り上げでした。

しかしゲネ前あたりになると、小道具の準備(今年はそんなになかったけど)と映像素材の編集と制作の仕事が立て込んでくるので、それと同時に疲労もかなり蓄積していたので、結構余裕ない瞬間瞬間というのがあった。幸いチケットは早めに売り切れたことでそのへんの心配をしなくてよかったので、それだけでもかなり仕事が減ってはいたんだけど。どうしても現場優先となると、制作の仕事が後回しになってしまう。小道具やら映像やらは数分後には必要ということも多々あったので。それが最終的に「制作の仕事ほとんど手付かず」という状況に陥っており、白目を剥きながらゲネ前になんとかそれっぽくした、というのが今回いちばんしんどかったことでしょうか。しかし3年目ともなると美術館の方々も「ああ、いつものアレですね」という感じで要領をわかってくださっているので、こちらが少々大雑把に投げても、きちんと打ち返してくださったのにかなり救われた。

公演終わっても月曜火曜は身体がまだ仕事モードで構えていたので早く目は覚めるし、8時過ぎから周りの家のドアを付け替える工事でうるさくて眠れないしで、追い打ちで精神攻撃が続いてしんどかった。昨日くらいから徐々に身体が疲れを癒そうとし始めて、昨日はほんと寝まくった。

しんどいしんどいとツイッターでつぶやいていたのをM女史に見咎められ、「すごく恵まれた環境にいるのにしんどいとか贅沢です」と言われたので、「僕はマラソン42.195kmを2時間台で走れる、Mさんは5時間台でしか走れない、っていうときにじゃあ僕は42,195km走るのがキツくないのかっていったら当然キツいんですよ」というたとえ話で反論したんだけど、我ながらうまいたとえ話だったと思う。誰だってキャパがあってその限界ギリギリのところで(今回限界の向こう側に行った)やってたら、しんどいのは当然で、思うにしんどいことをしんどいと認識することから目を反らすと、他人にもしんどいのを我慢することを強要しだすので、やっぱり素直にしんどいときにはしんどいと思う必要がある。しんどさの解決方法は「我慢」ではない。もっと効率のよい、別のやり方であるべきだ。