助成金書類の書き方

外国人女性のおさいふ

「●●の助成金、どうやって取ったんですか?」「どういう書き方すればいいんですか?」みたいなこと訊かれることがたまにあるけど、自分のことに置き換えたら早いと思う。

全然なんも知らん、誰やねんっていうひとがなぜか自分に「お金貸してくれ」って言ってきたとき、どういうプレゼンをされたら「あ、貸してもいいかな」って思うか。たぶん、根拠なども明示した上で「倍にして返します」って言ってきたひとがいちばん強い。次に、きちんと現実的な返済プランを提示してきたひとが強いと思う。最悪なのは、返済プランもなにもないけど、「いかに自分がお金を貸す相手にふさわしいか」だけ言ってくるひと。

「貸す」っていうだけでもそうなんだから、ましてや「お金あげます」っていう助成金の場合は、そのへんもっと丁寧に説明する必要がある。

<A>

  • 私たちはこういう団体です
  • こういう活動をしてきました
  • 収支の状況はこんな感じです

という前提があった上で、

<B>

  • 次にこういう活動をします
  • 予算はこんな感じです
  • ●万足りません
  • そのうち●万はこうやって補填します
  • なので足りない●万を助成していただきたいのです

という話になる。

これは、助成金書類のフォーマットがそうだから仕方ないのだけど、<B>を先に書かせるものが多い。<B>を先に書いちゃうと、気持ちが大きくなって、「私たちはこーんなすばらしい活動をするんですよ!」「これって価値があることですよね?」「だから●万ください!」みたいな口調・感情になりがち。2005年ごろの(大昔だ……)二番目の庭の助成金書類もそうでした。

でも現実は<A>の方が大事で、そういう体力を持った団体が行う<B>という新しい活動なんだから、このくらいの助成が妥当だろうという判断になる。

「どういう書き方すればいいんですか?」みたいな発想になるひとは、(過去の自分もそうであったように)なにかひとの琴線に触れるマジックワードがあって、それを巧みに駆使してお金を獲得しているという錯覚があるんだと思うけど、やっていることは現実を淡々と紙に落としているだけに過ぎない。

強いて言えば、助成金の特色(どういう団体を支援しようとしている助成金なのか)をよく知って、そこの意向に即した形でアピールするということはやってるけど、誇大広告でお金をもらうみたいなことは一切しない。誇大広告でお金がもらえると思っているひとの魂胆なんて、浅はかだから書類を見ればすぐに見抜けるし、そういう文言を書いているうちは、助成金はなかなかもらえませんよね。

(※写真は「外国人女性のおさいふ」だそうです)